次世代のイノベーター、アントレプレナーを育成するため、シリコンバレーで注目される発想のメソッド「デザイン思考」を使い、クリエイティブな考え方を身に付けるワークショップを日本の女子中高生に提供します。2016年の設立以来、私たちはワークショップを14回開催し、300人以上の学生と60人以上の教育関係者に「人間中心の発想」の重要性について学んでもらいました。女性のSTEAM人材育成というSKY Laboのミッションに共鳴し、イノベーションで世界をリードする企業や大学で活躍する女性STEAMリーダーたちが、ボランティアやゲストとしてSKYLaboプログラムを支えています。
プログラム
スタンフォード大学教育学大学院の研究者らと開発した探究型カリキュラムです。女子中高生を対象に、イノベーターとしてのマインドセットやものづくりの発想法を日英バイリンガルの環境で学ぶ場を実施しています。インタビューを通してユーザーの潜在的なニーズを救い上げたり、チームでアイデアを出しあったり、プロトタイプを作ってフィードバックをもらったりする体験を通して、参加者はイノベーションにつながる発想法として注目される「デザイン思考」を集中的に学びます。
最新の研究結果に基づいたエビデンスベースの教育を行うスカイラボのプログラムでは、以下の5つの領域で、参加者にポジティブな変化が見られたことが研究で実証されています:
STEMに対する関心の向上
クリエイティブ·コンフィデンス(自らの創造性に対する自信)の向上
STEMに対するイメージの変化
エンパシー(共感力)の向上
キャリアに対する意識の変化
詳しくは学術誌 International Journal of STEM Education の査読付き論文 ”Using design thinking to cultivate the next generation of female STEAM thinkers” をご覧ください(英文)。
参加者からの声
今回のプロジェクトではデザイン思考を学ぶことができ、確実に良い経験、知識になりましたが、私が思っているよりずっと広い世界があって、それを感じられるチャンスがあり、そして私が世界を変えられるかもしれない、と思えたことが私の一番の成長です。(中学3年)
ユーザーのニーズを引き出し、寄り添うことは難しく、時には独善的な意見を言ってしまうこともあり、課題は多かったですが、最終的に形にすることができて良かったです。インタビューを通して世界の問題に対して理解を深めることができ、チームメイトの将来の夢を聞けたのも自分にとって大きな刺激になりました。(高校1年)
チームメンバーと協力して課題を解決していく過程で、メンバーの尊敬できるところを見つけたり、自分の良いところを見つけてもらったり、新たな発見がたくさんありました。最後の質疑応答では、ゲストの方に自分の英語で自分の考えを伝えることができて、嬉しすぎて泣いてしまいました。素晴らしいチームメンバーと出会えたのも、自分に自信を持てるようになったのも、このプログラムに参加できたおかげです。ここで得た経験は、絶対に私の将来に生かします。(高校1年)
相手の意見を否定せずにどんどん意見を出し合える雰囲気作りがとても良かったと思います。日本の授業ではどうしても正解がどうかということや、周りの人にどう思われるかをきにしてしまい発言する人が少ないです。今回のワークショップではどの班もいきいきと発言していて、普段は発言できない私でも遠慮せずに自分の思ったことを言う事が出来ました。私のクラスの授業もこのようにもっと活発になったらすごくいいのにと思いました。(高校2年)